これって設計ミスだったのでは ?

 上の写真をご覧ください。これは当時夢のカメラと言われ私もそのうちに絶対手に入れると思った憧れのカメラ、R社のSL2000Fと言うカメラの内部です。これこそ部品が無いから直りません。の典型だと思います。どこかお解りでしょうか。下のアップの写真をご覧ください。

 合成樹脂製の部品をスプリングで引いているはずなのですが、これがグリースで劣化してもろくなり、スプリングの力に負けて三ヶ所で折れています。しかもこの部品引っ張られるところが一体成型されており、それの細さと言ったら・・・・。スプリングや電線の太さと見比べてください。設計ミスによる部品の欠陥もしくは、素材選びの選択ミスではないでしょうか。いくら計算上は大丈夫だったのかは知りませんが、予期せぬ力も働くでしょうし油脂などの外的要因も加味しなくてはいけないのではないでしょうか。よくメーカーの方とお話をすると、エンジニアリングプラスチックは、金属より丈夫ですと言われますが、私はそうは思いません。結構ばかちょんカメラの裏ブタのロック爪が折れて泣いている人を見ていますし、EОSの電池室の蓋などは何回位の開け閉めに耐えるのでしょうか。滅多にあることではないと思いますが特に氷点下のスキー場や山の上で。話が横道にそれてしまいましたが、私は昔からプラスチック製の部品やボディに対しては、全信頼はしておりません。金属なら曲がるだけで済むところが、折れるか割れてしまいます。車のドアの取ってのように丈夫な部品もありますが、要は適材適所ということで、話を戻しましょう。おそらくメーカーや輸入代理店のサービスでは判っていて対策部品があったのではと思いますが、本国では公表して日本ではほおかぶりなどと言う事も無かったと思います。しかも今となっては何も知らない我々は本国送りの高い修理代を請求されても、はいと言うしかありませんし、こんなに奥まったところにある部品ですから国内のサービスで修理したとしても結構な修理代がかかるはずです。まして後続機種の3001等の3000番台シリーズも同じ部品を使っているとしたらメーカーの姿勢や、この部品はここが弱いから改善するようにと言えない輸入代理店のサービスにも問題があるのではないでしょうか。もっともこの代理店が曲者で頻繁に何年かおきに契約切れで変更になりますし、メーカー自体も何回か倒産してブランドだけを残した別会社の形態をとっていますし・・・・。最近は国内各メーカーとも不具合があると公表して新聞やカメラ雑誌を騒がせておりますが、これが本当の姿勢ではないかと思うのは、私だけでしょうか。ちなみにこの機械、外見はピカピカ。フィルム10本も写してはいないと以前の持ち主は話しておりました。

 現在どのようにして直してやろうかと考えています。やり方としては4通りほど思いついてはいるのですが、まだこれが一番良さそうだという方法を絞り込めずに居ります。修理完了後又続きを報告したいと思っておりますので今しばらくお待ちください。


戻る